入場料500円
柳田國男によれば、神域や死後の国は遠い隔絶された別の世界ではなく、現世の様々な場所に重なるように存在し、「その現世に寄り添うように神々も霊魂も住まう」とされます。この世界が、さまざまな膜が幾重にも重なっている次元の束だとしたら、垂直に進もうとせずにちょっと横を向いただけで、見えないものを見てしまう可能性は常にあります。人間の無意識に潜む死者への畏れと憧れはまた、生きている人々の存在意義を根底から揺るがすのです。我々とその祖先は、何に怯え畏怖し結界をはり祈祷をささげたのか。
"死装束の足のない幽霊"から、あらゆる幽霊のかたちを、ヴァニラ画廊に集った珠玉のアーティストが挑戦いたします。
参加作家
市場大介
小妻容子
小山哲生
三代目彫よし
沙村広明
SHIGE
空山基
田亀源五郎
ツバキアンナ
鳥居椿
富崎NORI
ヴァーニャ・ズーラヴィロフ
福山フキオ
亡月王
宮西計三
山口椿
(五十音順・敬称略)