3.11の震災以降、希望のありかを考えています。
震災前におぼろげだった世界の形は、震災後ますます不確定になっているように感じます。
希望や絆という言葉で隠された現実は・・・本当は世界は静かに終わり続けているのではないか・・・。
誰かを救うヒーロー
誰かを救えると思っていた私達
世界を救えなかったその後
生き残った私達のその後
希望にすがって見えなくなっている現実
絶望を生きねばならない子ども達
そして、続いていく世界
世界の本当の姿は今、
どんな形をしているでしょうか。
ただただ、言葉にならない世界の有り様を
絵にしました。
下田ひかり 1984年長野県生まれ。
短大卒業後、イラストレーターを目指し、イラストレーション青山塾で2年間学んだ後、2008年より現代アーティストとして活動を開始。
子どもをモチーフとしながら、現代社会の人々が抱えている問題をテーマにペインティングを制作。日本独自の「イラスト」表現をベースに、可愛いさと恐ろしさが同居する世界を展開。書籍の装丁に作品が使われるなど、10代、20代の若年層を中心に、ネットを通じて国内外にファンを持つ。2011年4月にニューヨークのFoley Galleryにて個展を開催、好評を博す。東京を中心 に、個展・グループ展に多数参加。