入場料 500円
「藻羅という女には不思議な、心の中の部屋がある。」
独特で特異な世界観を持つ作家・森茉莉が生誕し2013年で110年を迎えます。女史が還暦を過ぎてから、物があふれるベッドの中で10年がかりで書いた一大小説「甘い蜜の部屋」。この官能的ロマネスクをテーマにした展覧会です。文学史に残る悪魔的ニンフェット牟礼藻羅。この主人公を中心に、ぜいたくな魂や、無限に搾取される暴力的で官能的な愛、モイラの魔的魅力を持って展開する小説は、色褪せることなく人々の心を捉え続けております。本展示では、モイラへ捧ぐ作品を通して、薔薇色のモイラの魔のオーラを醸し、精神的・肉体的に心を貪る「甘い蜜の部屋」 をヴァニラ画廊内に展開致します。
(出品作家)
アルフォンス井上・雲母りほ・真珠子・須川まきこ
たま・内藤ルネ・林由紀子・町田ひらく・宮西計三
山下昇平・山田緑・山本六三(50音順)