◆12月3日(火)~12月28日(土)
◆濱中利信コレクション
「エドワード・ゴーリーの世界」
入場料1,000円(展示パンフレット付)
◆展覧会イベント
「濱中利信ギャラリートーク・ゲスト:柴田元幸氏をお招きして」
12月14日(土)17時半開場(2時間予定)
会場 ヴァニラ画廊にて
入場料2,000円
※満席御礼・ご予約の受付は終了致しました。※
■イベント当日の14日(土)は12時から16時半まで通常営業となり、16時半にはイベント準備の為、閉場致します。
ゲストプロフィール
柴田元幸
1954年生まれ、東大文学部教授、翻訳家。ポール・オースター、リチャード・パワーズ、スティーヴ・エリクソン、レベッカ・ブラウン、スティーヴン・ミルハウザー、スチュアート・ダイベックなど現代アメリカ作家を多数翻訳。著書『生半可な學者』で講談社エッセイ賞、『アメリカン・ナルシス』でサントリー学芸賞を受賞、訳書トマス・ピンチョン『メイスン&ディクスン』で日本翻訳文化賞を受賞。その他の著書に『ケンブリッジ・サーカス』『翻訳教室』など。今秋、責任編集を務める文芸誌『Monkey』をスイッチ・パブリッシングより創刊。
ヴァニラ画廊は、世界各国でカルトな人気を得ている絵本作家エドワード・ゴーリーの日本初の作品展を開催します。75年の生涯の中で、ゴーリーが生み出した100冊 を超える作品は、細い線で描き込まれた絵と、押韻・造語・古語等を駆使したテキストが、シュールで不条理、時には残酷な世界観を読者に提供しています。エドマンド・ウィルソンやマックス・エルンストなど、多くの文化人もゴーリー作品の愛好家でした。
今回の作品展では、『エドワード・ゴーリーの世界』の編者である濱中利信氏の膨大なコレクションの中から、原画、限定盤 の絵本・版画・ポスターを中心に、ゴーリーが生み出したキャラクターである「うろんな客」の人形・バッジ・ポストカード等のグッズ類 等、合わせて約100点を展示します。
また、濱中氏がセレクトした100冊のゴーリー本の展示、そして今年50周年を迎えた「ギャシュリークラムのちびっ子たち」のミニコーナーもございます。
他の作家には絶対に見られない、ゴーリーの「エレガントな神秘性」をお愉しみ下さい。
書店で、ある本を手にしてパラパラとめくる。
「ふ〜ん」と唸って棚に戻して他の棚に移る。しかし、しばらくすると戻って来て再度同じ本を手に取って読み直す・・・。初めてゴーリーの作品に接した時、この様な行動をとった方も多いのではないでしょうか。何故、ゴーリーに惹かれたのか? それを明確に表現できないなら、今回、様々なゴーリーの作品と接する事で、一歩でも答えに近付いて戴けるのではないかと思います。(濱中利信)
濱中利信プロフィール
1961年東京生まれ。慶應大学卒。
1976年、「ミステリマガジン」(早川書房)掲載の「オードリー・ゴアの遺産」で初めてゴーリーの作品を目にする。以降、ゴーリー作品を収集し続けている。その対象は、書籍に始まり、原画・版画・ポスターなどの紙モノに限らず、人形・ピンバッヂなどのグッズ類にまで及んでいる。「ミステリマガジン」では、不定期にゴーリーの翻訳も手掛けている。
【主な著作類】
「エドワード・ゴーリーの世界」(河出書房)
「ウィローデイルのトロッコ」「もうひとつの彫像」「不敬な召喚」(「ミステリマガジン」)