2024年12月4日(水) 本日の営業時間 12:00 - 19:00 【展示室A】 FREAKS CIRCUS個展「ゆめのまたゆめ」 【展示室B】 稲垣征次個展「いつだって光があれば」

'17/10/9 〜 10/22ダニエル・ジョンストン展 「HI,HOW ARE YOU?」

新画廊 展示室 AB / 入場料1000円(展覧会室AB共通) ※会期中無休
日本初個展 ダニエル・ジョンストン展

会期:2017年10月9日(月・祝)~10月22日(日)
平日(月~金)12:00~19:00、土・日・祝・最終日:12:00~17:00
会場:ヴァニラ画廊 展示室AB 入場料:1000円(予定)

この度、ヴァニラ画廊ではアメリカのミュージシャンでありアーティストの
ダニエル・ジョンストンのコレクション展を開催いたします。

ダニエル・ジョンストンは、無垢な表情をしたカエルのような生き物が印象的なジャケットのアルバム「Hi,How are you?」など1980年代から40枚以上ものアルバムを製作し、そのシンプルで美しい楽曲はニルヴァーナのカート・コバーン、デヴィッド・ボウイなど著名なミュージシャンに影響を与え、音楽シーンにおいて神秘的な存在として世界中で熱狂的に支持されています。
2005年にはその半生が綴られたドキュメンタリー映画『悪魔とダニエル・ジョンストン』が公開されるなど、アメリカのアンダーグラウンドの象徴としてその名を馳せてきました。

氏は音楽と並行して、主題を同様としたアートワークの制作を続けてきました。
作品内に登場するのは、1つ目の不気味な生物や悪魔、彼の永遠の恋人・ローリー、フランケンシュタインなどのモンスター、性と畏敬の対象としての女性、おばけのキャスパーやキャプテン・アメリカといったアメリカン・アイコンの数々です。
サイケディックな色使いで描かれた奇矯なこれらの生物は、彼の心の中の神話的世界観をダイレクトに投影し、各国でカルト的な人気を得ています。
過去にはアメリカ各州、フランス、ベルギー他欧州諸国にて数々の展覧会を開催してきました。

日本で初となるヴィジュアル・アートのコレクション展となる本展では、カラー原画、モノクロ原画をはじめとした100点以上の作品や、活動初期の一本ずつダビングしたカセットテープなどのコレクションの数々を展示販売いたします。
孤高の鬼才・ダニエル・ジョンストンの魅力に触れることができる貴重な機会です。

コレクション協力: H.Nakajima, Daniel Johnston

ダニエル・ジョンストン

ダニエル・ジョンストン

1961年 アメリカ合衆国ウェストバージニア州出身。

アーティスト、ソングライター、パフォーマーとしてカルト的な人気を博し、創造性に富んだ作品を数多く発表する。1980年代よりトム・ウェイツ、ソニック・ユース、カート・コバーンなどアーティストに支持され、数多くのメディアにも取り上げられた。

作曲数は500を超え、彼の人生を綴ったドキュメンタリー映画『悪魔とダニエル・ジョンストン』(2009)によって、音楽のみならず、アートや生き様に関心が再び高まっている。彼のアート作品は、2006年のホイットニー美術館の隔年行事にも出展されている。

2006年にHighwire Musicからリリースされた新しいコンピレーション・アルバム「Welcome To My World」、再リリースされた「Hi How Are You / Continued Story」と「Yip Jump Music」を含め、30枚を超える彼のアルバムの半数以上が今なお流通している。

カート・コバーンが着ていたダニエルの「Hi How Are You」Tシャツは、2006年にヒューストン・クロニクル紙で「世界中で最も需要の高いインディー・アーチストのTシャツ」と評されている。
米国をはじめ、カナダ、ヨーロッパ諸国、日本などでツアーの実績もあり、2003年、2010年と来日を果たし、ライブを行った。

人は何かを忘却する事で、内的世界と折り合いをつけ大人になっていく。
全てを忘れなかったダニエル・ジョンストンは、今も私的な宇宙の中で歌い、遊び、愛し、憎む。
悪も善も、聖も俗も尊卑も無い、透明な場所でただひたすらに。
遠くへ行ってしまったイマジナリーフレンド、愛する人へのオブセッション、霞の向こうに消えた夢のひとかけら。

全てを忘れてしまった私たちは、ダニエル・ジョンストンの作品をどう見るべきなのだろうか。
なかった事にしていた傷跡に、郷愁にも似た儚い疼きが必要ならばと、今回ダニエル・ジョンストン・コレクションを開封した。(H.Nakajima)