2024年12月22日(日) 本日の営業時間 12:00 - 17:00 【展示室A&B】 D is for Decadence Maki Kusumoto 40th anniversary 1984-2024

'18/10/3 〜 10/21折原一コレクション「メメント・モリ」
~ 死の部屋、そして黙の部屋~

新画廊 展示室 A&B / 入場料1,000円(会期中無休)
折原一コレクション「メメント・モリ」~ 死の部屋、そして黙の部屋~

ミステリ作家 折原一の驚異のヴァニタス・コレクション

沈黙と死の部屋。解禁。

2018年10月3日(水)~10月21日(日) 展示室A:ヴァニタスコレクション 展示室B:石田黙コレクション
入場料1,000円 (パンフレット付) 展示室AB共通 平日12:00~19:00 土日祝12:00~17:00会期中無休

 銀座4丁目、今はなき文春画廊の地下1階にひときわダークな空間が広がっていた。私はそこで石田黙展(2007年)と骸骨絵展(2011年)の2つのコレクション展を開き、一部の熱狂的な愛好家に支持していただいた。
 石田黙は1970年代の数年間、死の世界を思わせる黒と白の幻想的な絵をひたすら描き、80年代の初め、静かにこの世を去っていった。世間的にはほとんど無名だが、確かな画力を持ち、その静謐な世界に魅力を感じる人は多い。一方の骸骨絵展は、収集のきっかけとなったビュッフェの作品から始まり、三浦明範の祭壇画、古吉弘のヴァニタス画、アメリカの死刑囚ジョン・ウェイン・ゲイシーのピエロ画に至るまで、広い意味で死を暗示する展示会だった。
 その最後の展示から7年がたち、2つのコレクション展をもう一度見たいという要望が出てきた。そこで、このたび、同じ銀座のヴァニラ画廊にて2つの展示会を合体させ、新たに加わったコレクションを加えて、よりダークな展示会を開くことになった。地下2階の薄暗い空間に広がる「生と死の境目」に身をおいて、生のはかなさ、虚しさを体感してほしい。

【出品作家 展示室A:ヴァニタス】

  • ヴァニタス・コレクション
  • ヴァニタス・コレクション
  • ヴァニタス・コレクション
  • ヴァニタス・コレクション
  • ヴァニタス・コレクション
  • ヴァニタス・コレクション

浅野信二/浅原聡/飛鳥部勝則/池田満寿夫/イヂチアキコ/因幡都頼/宇野亜喜良/大川心平/大里俊吾/大島哲以/
岡本東子/小田隆/小山田二郎/加藤清美/ 加藤寛史/鎌谷徹太郎/亀井徹/柄澤齊/川上勉/北野武/北見隆/
J・W・ゲイシー/合田佐和子/三枝久人/篠田教夫/嶋根幸延/白藤さえ子/菅原優/平良志季/髙橋美貴/髙橋良/
財田翔悟/建石修志/田中武/田中正弘/谷神健二/玉川麻衣/中嶋清八/成田朱希/春口光義/ビュッフェ/
フジイフランソワ/藤野級井/古吉弘/星山耕太郎/前田正憲/松永瑠利子/丸岡和吾/三浦明範/水口理恵子/
三輪修/目黒礼子/森馨/山科理絵/山髙徹/山本タカト/ヨシダシオリ(予定)

【出品作家 展示室B:黙の部屋】

  • 石田黙
  • 石田黙
  • 石田黙

石田黙

折原一 プロフィール

埼玉県生まれ。早稲田大学卒。
JTBの出版部門を経て、1988年『五つの棺』(東京創元社)で作家デビュー。1995年、『沈黙の教室』(早川書房)で日本推理作家協会賞受賞。20年ほど前から仕事場を飾るための美術品の収集を始める。趣味が昂じて幻の画家・石田黙をテーマにした美術ミステリー『黙の部屋』(文藝春秋)を書き、文藝春秋画廊地下にて「石田黙展」を開く。
主な著作:『倒錯のロンド』(講談社文庫)『異人たちの館』(文春文庫)『暗闇の教室』(ハヤカワ文庫)『グランドマンション』(光文社文庫)など。