「さて日常は、何事もなく、何も変りなく、僕らの上を過ぎ去ってゆく。変わってゆくのは僕たちだ」
天竺浪人『飼い主の責任』
私の絵を見たくない、嫌いだという人はそれで構わない。しかし、ほんの少しでいい。その理由を考えてみてほしい。自分が何から目を背けているのか。それに気づくきっかけになれば十分だ。
何かを「美しい」、あるいは「エロティック」だと感じるとき、自分自身に聞いてみてほしい。それは本当にあなた自身の素直な感情か?もしかしたら、誰かにそう教えられ、それを疑うことなく信じているだけなのではないか?
私が描くのはいつも「普通の人々」だ。特別な世界の住人ではない。それはあなた自身の姿かもしれない。
「良薬は口に苦し」という。しかし気をつけなければならない。毒薬もまた苦いものだ。