2024年12月26日(木) 本日の営業時間 12:00 - 19:00 【展示室A&B】 D is for Decadence Maki Kusumoto 40th anniversary 1984-2024

'11/8/8 ~ 8/20 鏡堂みやび秘画展「蜘蛛と雌蘂」

2011年8月8日(月)~8月20日(土)
(8/14日~16日ヴァニラ画廊・お盆休み)

■8月13日(土)17:00~18:30 特別トークイベント
「昭和的心の美学」
濡木痴夢男+鏡堂みやび+早乙女宏美
入場料2.000円(1ドリンク付)

鏡堂みやびは人の2倍のスピードで人生を駆抜ける無頼だ。生まれつき心臓に欠陥を抱える彼の心拍数は安静時でも100をこえるらしい。医者の一人息子に生まれ、品の良い母上に行儀作法を厳しく躾られた少年時代に、早くも女子を緊縛する恍惚に目覚めたという。感受性の強い変態こそ悩み深き者はいない。将来を嘱望する父母の期待を一身に受けつつも、自室でわらばん紙に緊縛画を描き綴る少年時代を過ごした。同志社で美学を学んだのち、SM雑誌「SMクラブ」の編集部に入る。ただし編集部は一人だけで間に合わなければ、モデル探しから緊縛師、撮影をもこなし文章も挿絵も彼一人で描いた。台風の真夜中、横浜の団鬼六邸に原稿を受け取りに愛車のフェアレディZで第3京浜を疾走するもスリップし、車は全損したがタクシーに乗り換えて印刷所に直行したことなど逸話も多い。この時期に『奇譚クラブ』の喜多玲子氏の知遇を得る。長年に亘る不摂生からアルコール依存症となり、肝硬変の一歩手前から奇跡的に生還しつつも「猥褻で上等」と言い切るこの作家の生きざまをとくとご覧頂きたい。

鏡堂みやび Miyabi Kyoudou / プロフィール
1957年、北海道札幌に生まれる。同志社大学文学部卒業。SM雑誌編集長、緊縛師、商業デザイナー、漫画家、脚本家などをしながら1980年代後半より、現在のスタイルの「緊縛秘画」を制作する。2005年、石井隆監督作品、映画「花と蛇2」では主演の杉本彩をモデルに緊縛画を描いている。

蜘蛛と雌蘂