私はモデルと対峙する時いつも光と影で形作られる人体のライン、造形美に目を奪われる…イメージを膨らませる…視姦、妄想、欲情、エキセントリック、アブノーマル。被われた部分と晒された部分との対比、単なる裸体よりもあり得ざるもの、歪んだ顔、妖しく動く丸い尻、白く揺れる乳房や、太腿を写し取り小宇宙に閉じ込めて我が物としたい。触れれば反応し蠢き、光線を受け輝く柔肌も。やがてそれは存在を超え、自然の造った大いなるメディアとなり輝き始める。その刹那、その連続した数秒の時空間を写し取る。それは時には美しく時には醜い。時には誠実で時には欺瞞に満ちている。宇宙、未来、永劫。バランスとアンバランス。死、誕生。描きたい、写したい。
名前:森 ハルト/ Halto Mori
1984 | 武蔵野美術大学 視覚伝達デザイン学科卒業 |
2004 | 絵画制作を休止、針穴写真での制作開始 |
2007 | 個展、ギャラリー「穣」 東京 |
2009 | 第34回日本写真家協会展優秀賞 |
2010 | 個展、オリンパスプラザ東京、大阪 |
2012 | 個展、EIZO ガレリア銀座 |
2014 | 出展、ピンホール写真芸術学会東京展 |