ヴァニラ画廊では無惨美・残酷美に焦点をあてた展覧会を開催いたします。1866年に、芳幾と芳年により毒々しくも花開いた無惨絵。その当時から話題になり、凄惨な作品にも関わらず、人々に大きな影響とスキャンダラスな感情をもたらしました。無惨絵・残酷絵と呼ばれる作品が持つ妖しく危ない魅力は現在でも、人々の心を捉えて離しません。この企画展示では、無惨・残酷をテーマに据えつつ、その妖しい美しさに焦点をあてて展示を行います。何が「無惨」なのか、それは観る者によって異なります。それぞれの作家の「無惨の美」を一堂に会し、その俯瞰からみえてくる「無惨・残酷絵」の持つ魔力をご堪能下さい。