2024年11月22日(金) 本日の営業時間 12:00 - 19:00 【展示室A&B】 清水ユウ個展「鹿楓堂よついろ日和‐home‐」

'15/11/16 〜 11/28「Atrementum」

新画廊 展示室 A / 入場料500円(展示室AB共通)
Atrementum

Atrementum

カレン・サイア/ダン・キンタナ/
スティーブ・ダイエット・ゲディ(コラボレーション展示:コリン・クリスティン)

バスルームをモチーフに、ファッショナブルに、そしてバイオレントに
人間の根源的な姿を写しとったシリーズ『RUBBER DUCK』をはじめ、
拘束される人体をデザインし、身体/精神の自由・不自由を
視覚的に収録した『black cherry』等
センセーショナルな写真シリーズを発表し続けるカレン・サイアを中心とした、
ダークネスかつ官能的な作品を集めたグループ展です。

Dan Quintanaダン・キンタナ

ロサンゼルスを拠点として、極めて優美で形象的な世界に浸った女神のような不気味な肖像を描くアーティスト。油彩で描かれるキンタナの折衷的なスタイルと細部への見事なこだわりは、ヒエロニムス・ボスによる異世界のイメージに通じるところがあり、彼はこれに現代的なモチーフや 幾何学模様を融合させている。死と腐敗のイメージに満ちた象徴的な平面の中からこちらをじっと見つめる、取りつかれたような目を持つ女性の肖像や、腐敗しかけた悪魔的な飼い主とともに地上に降り立つ幽霊馬等、特定の絵画作品は暗く気味の悪い調子を帯びている。キンタナにとって、光は生命の象徴であると同時に、優雅でありながら対照的に謎に満ちた痩せこけたイメージを用いる作品は、生命の力と死の現実との間の象徴的な相互関係を模索しているかのようだ。今展示では彼の真骨頂である美しく、そして不気味で官能的な新作を展示する。

ダン・キンタナ

Steve Diet Goeddeスティーブ・ダイエット・ゲディ

25年にわたり、写真家として活動。フェティッシュな世界を無光沢の現実的なスタイルで写真に収める繊細なアプローチで知られている。構図とモノクロ色調へのこだわりから、フェティッシュ界のアンセル・アダムスと呼ばれている。 彼の写真スタイルは、 1998年に出版された初の写真集「The Beauty of Fetish」(Edition Stemmle出版)の収録作品を撮影してきた1990年代のシカゴで確立された。1998年にロサンゼルスに拠点を移し、独自のスタイルをさらに進化させ続けている。25年におよぶ彼の作品を回顧する3部構成の写真集「ARRANGEMENTS」を2015年から3年間にわたって順次リリース予定。今展示では立体作家のColin Christianコラボレーション作品を初披露する。

スティーブ・ダイエット・ゲディ

Karen hsiaoカレン・サイア

Art Center College of Designイラストレーション科卒業。卒業当初、比喩的な画家として活動していたサイアは、その後、様々な媒体を通じて、形象と空間を掘り下げ、触覚的であると同時に直感的な作品を制作、サイアが完成を目指してきたプロセスの自然な延長線上にあった写真を独学で学ぶ。テーマに対するユニークなアプローチから、彼女の作品は多くの注目を集めている。彼女の初の写真集『RUBBER DUCK』は、意識と潜在意識を視覚的に表現。このシリーズは根源的なシンボルのラバー・ダックと共に幼年時代から始まり、青年期へと続き、 死で幕を閉じる。これら全てが、色彩豊かではあるが奇妙な誘発イメージをもたらす、彼女の代表作である。最新の写真集「Black Cherries」では、シンプルな黒と赤を使ったデザインを用い、ボンデージの中で強い欲望と抵抗を示す何気ないヒントを表現することにより、デザインにおけるミニマリズムに焦点を当て、その新しい表現により大きな注目を集めた。満を持して発表する新作は修道女(Nuns)とフェティッシュがテーマ。

カレン・サイア