2020年9月18日についに完結を迎えた『ランド』。1980年のデビュー以来、人間を見つめ続けてきた山下和美は多彩な群像劇を精妙かつダイナミックに描き出しました。大学教授である実の父をモデルにした『天才柳沢教授の生活』、著作家マーク・トウェインの作品にインスパイアされた『不思議な少年』など、数々の生命感あふれる名作を世に送り出してきました。
また、『天才柳沢教授の生活』では第27回(平成15年度)講談社漫画賞一般部門を受賞。日本の漫画界に功績を残し、著名人にも多くのファンを持つ唯一無二の作家として活動し2020年に画業40周年を迎えました。
本展では『ランド』『不思議な少年』『天才柳沢教授の生活』を中心とした代表作の中からセレクトした90点にも及ぶ貴重な生原稿を展示いたします。それぞれの作品には作家自身のコメントとともに展示し、普段は垣間見ることのない著者目線での作品世界をお楽しみいただけるまたとない機会です。
会場ではサイン入り複製原画やここでしかゲットできない展示会限定オリジナルグッズの販売、入場特典のプレゼントなど様々な企画も予定しております。
山下和美の画業40年の軌跡を辿る本展をどうぞお楽しみください。
山下和美(やましたかずみ)
1980年、「週刊マーガレット」からデビュー。
主に少女マンガ誌を中心に活躍していたが、『天才
柳沢教授の生活』で「モーニング」に不定期連載を開始。
以降、『不思議な少年』『ランド』など話題作を発表し、女性、男性問わず幅広い人気を得る。